~ arpa(アルパ)とは ~
ハープのことを、スペイン語で「アルパ」と言います。
パラグアイやアルゼンチン、ペルー、ベネズエラ、メキシコなど南米各国にそれぞれ特徴の異なるアルパがあり、
私が使用するパラグアイのアルパは、正式には「アルパ・パラグアジャ」と言います。
♢ノーマルアルパ♢
・37〜38本のナイロン弦
・「ド」が青弦、「ファ」が赤弦
・約7キロ程
・半音操作をするときは、「リャベ」という指輪型の器具を弦にあてて瞬間的に半音を出します。
ノーマルアルパ
リャベ
♢レバーアルパ♢
・37〜38本のナイロン弦
・「ド」が青弦、「ファ」が赤弦
・約10〜12キロ程
・半音操作のレバーがついており、演奏しながらレバーを動かしていきます。(レバーをあげると半音高い音が出ます)
・クラシックなどで演奏されるグランドハープよりも小柄で、ペダルもついていません。
レバーアルパ
♢アルパの楽譜・演奏方法♢
・専用の楽譜というものはありません。
・自身の演奏や生徒さんのレッスン(ご希望の方)では、独自に作成した楽譜を使用しております。
・音楽のジャンルに拘わらず、ご自分の好きな曲、やってみたい曲にチャレンジしてみましょう。
・初心者の方でも弾けるようにお手伝いいたしますので、楽譜が読めない方でも、楽器が初めてという方でも大丈夫です。
・演奏方法は、グランドハープやアイリッシュハープとは異なり、爪を伸ばして指先から爪に滑らせるようにして弾きます。
・楽器の足元には伸縮する脚が付いているので、座奏・立奏お好きなスタイルで演奏が可能です。
座奏と立奏
♢アルパの購入方法♢
・楽器は日本の楽器店では取り扱いがなく、海外の工房に注文します。
・色や模様など、ご自分の好みに合ったデザインをオーダーメイドすることができます。
・基本的にアルパは自立しませんが、自立するようにオーダーすることも可能です。
ノーマルアルパ(右/自立式)
レバーアルパ (右/自立式)
デザイン例
♢アルパの保管・お手入れ・運搬方法♢
・アルパの保管
弦楽器は湿度に弱い楽器ですので、梅雨の時期や夏場はエアコンで「ドライ」設定にしておきます。
人間が快適だと感じる20度~25度くらいがアルパにもよいでしょう。
とにかく直射日光を避けて、人間が部屋にいて快適な温度に保たれていれば特に問題ありません。
・日頃のお手入れ
弦は温度や湿度の影響を受けて常に伸び縮しているので、演奏前には必ずチューニング(調弦)が必要です。
チューナーをお使いいただくと簡単に行えます。(青弦が「ド」、赤弦が「ファ」)
またアルパについた汚れは、柔らかい布でやさしく拭きます。
布は楽器用のポリッシュクロスや、使わなくなった綿の布を適当な大きさに切ったものでも大丈夫です。(タオル生地などは楽器に傷を
つける原因にもなりますので注意してください。)
拭く部分(木部、金属部品、弦)でも布は使い分けましょう。
日頃のお手入れとしては、基本的には乾拭きだけで十分だと思います。
・運搬方法
専用のソフトケースに入れて運びます。重さはノーマルアルパで7キロ前後、レバーアルパで10キロ前後です。
車での運搬をおすすめします。
アルパの運搬